女性が主役の「まち歩き」で長崎の魅力を発信!
- 名 称:
- 一般社団法人 長崎ウーマンズ・ウォークラリー
- 所在地:
- 長崎市
- 概 要:
- 長崎の街中に息づく歴史や、時代を駆け抜けた女性たちの足跡を訪ね歩き、ゆかりのクイズを解きながら長崎ならではの歴史と文化を知的に楽しむ女性が主役の「まち歩きイベント」を毎年11月3日(文化の日)に開催!長崎の魅力を発信し続けて37年目です。
竹中晴美さん
- 地域活動
お慶さんとの出会い
36年前、長崎県立図書館でひとりの女性と出会いました。
彼女の名前は「大浦お慶」・・・通称「お慶さん」は、日本で初めてお茶の輸出で富を得て、あの坂本龍馬が立ち上げた亀山社中や志士たちを影で支えた長崎の女傑のひとりです。
初めてお慶さんを知った時、その存在感に圧倒されました。と、同時に長崎に永く住んでいながら、このような偉大な女性を知らないで生きてきた自分を恥ずかしく思いました。
その気持ちを形にしたのが「長崎ウーマンズ・ウォークラリー」です。長崎で活躍した女性たちの足跡を訪ね歩きながら、ひとりでも多くの女性たちを知ってもらいたい・・・そんなまち歩きイベントを企画しました。
あえて「男子禁制 うふふ」としたのは、女性スタッフたちによる、女性たちのイベントとしてインパクトを付けたかったからです。
多くの皆様に支えられて
長崎のまちなかに息づく歴史や、時代を駆け抜けた女性たちの足跡を訪ね歩く『長崎ウーマンズ・ウォークラリー』。
第1回目(1986年)の開催以降、参加者は徐々に増え、今では800人を超える大きなイベントになりました。因みに、ご要望にお応えして5年に一度は「男子解禁」です!
ここまで成長できたのは、多くの企業様のご協賛と、長崎県・長崎市など行政機関の皆様のあたたかいご支援で支え続けていただいたから。
また、昨年のウォークラリー当日には、チェックポイントとなったお寺の修行僧や学生ボランティアの皆様にもテント組み立てなどをご協力していただきました。
参加者の皆さまからは、「長崎の魅力を再発見できた」「こんな身近なところにステキな場所があるなんて・・」「年に一度、同窓会みたいに友達と逢えるのも楽しみ」と喜んでいただけるのは、何よりも嬉しいことです。
長崎県地域文化章をいただきました
地道に続けてきたこの取り組みが地域活性化につながると評価され、昨年「長崎県地域文化章」を受章いたしました。
ウォークラリーが単なるイベントではなく地域の文化に貢献したと評価されたことは大変嬉しかったです。
新たな取り組み
ウォークラリーの開催以外にも、地域文化の継承や健康促進を目的として、以下のような取り組みを行っています。
日本遺産に認定された長崎街道シュガーロード、そして幕末に日本からお茶の輸出で名をあげた「大浦お慶」をもっと知ってもらいたいと、長崎らしい、新しい、伝統のスイーツを2021年に開発しました。その名も「伝来物」
初めてのクラウドファンディングで資金を集め、一般販売まで2年がかりで完成させました「気品が漂う伝統の口砂香、その名も「慶(kei)」、洗練されたフィナンシェで仕上げた洋の「之(kore)」、まさに長崎の誇りがこもったお菓子ですね・・・と北海道、関東、関西、九州と全国の皆様から高い評価を頂き、完売することができました。
今後は、長崎らしい、新しい伝統の手土産として小さなパッケージで開発中です。
2024年5月、シャボン玉石けん㈱の松永取締役を講師にお迎えして、香害を考える「香害セミナー」を開催しました。
化学物質が使われている「香料入り柔軟剤」を何気なく使用することなどで、化学物質過敏症の方々が苦しんでいます。「香の害って何?」まず知ることが大切です。大きな一歩になる貴重なセミナーでした。
今年も新しい発見がいっぱい
第37回目となる今年のテーマは「大浦慶没後140年忌」
長崎ウーマンズ・ウォークラリーが誕生する、きっかけとなった「大浦慶」
彼女のゆかりの史跡、偉業、足跡を訪ねながら長崎市内8か所のチェックポイントを巡ります。
4月、歴史研究家の本馬先生をお招きして、「大浦お慶さん勉強会」を市民活動センター「ランタナ」で開催。
改めてお慶さんへの想いを深めたあと、今年のコースを試し歩きしました。
このように、毎年のテーマに合わせて事前の勉強会なども行ったうえでウォークラリーを行っています。
また、フロシキスタイルレッスン、出島のキモノホッペンさんなど、私たちのサポーターとして応援してくださる方々とのコラボによる企画を予定しています。
今年も新しい発見がいっぱい、長崎をもっともっと好きになる企画を準備しているところです。
37年続けても、長崎のまち・人の魅力は、尽きることがありません。それは、何年続けていても、歩くたびに「新たな魅力」を発見できるから。
これまで同じコースは、ひとつもありません。不思議な長崎の魅力を、もっと多くの方へお伝えしていくため、私たちは女性パワーで発信し続けます。